盆栽の植え替え
盆栽は手間のかかるものとお考えでないでしょうか。家庭菜園よりよほど楽ですよ。しいて手間がかかるといえば、春早い時期に植え替えるとこくらいでしょうか。今回は盆栽の植え替えはこのようにしますということをご紹介します。盆栽ではなくて、普通の鉢植えの植え替えも同じことですけどね。 植え替え時期は新芽が出始める前(新しい根が出始める前でもあります)が最適です。だいたい2月の末から3月の上旬ということになります。 |
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1 まず、土作りです 赤玉土(小粒)を購入してきてよく乾かします。去年に植え替えて一年間日によく当てて乾かした古い土も用意します。 ふるいにかけて少し大きめの粒と小粒に分けます。大きい粒は鉢底に使います。細かい目のふるいで微塵を分けてこれは捨てます。 赤玉土に若干の砂と腐葉土を混ぜます。おのおの1〜2割です。 |
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2 道具を用意します 小さなスコップの右は洗剤の容器を切って土入れにしたもの、その右は鉢底網、その右の白い号は土を入れるときにすき入れるためのもの(割り箸でもなんでもよい)、針金は木が風で飛ばないようにくくる、針金の下の短い棒(ここでは竹の小枝です)、左上の瓶は土にすき込む肥料です。 |
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3 植え替える盆栽です。 例に挙げるのは、 カリンの二本寄せ植えです。 植え替える前に、剪定を済ませておきます。 (この木は、まだ形は作っていません。はっきり言って苗木というべきもので、むちゃくちゃな形です) |
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4 このように鉢底から根が出ています。 | ||
5 木を鉢から抜きました。 | ||
6 根の周りを、熊手を使って削り取りました。 そもそも植え替えは、硬くしまり過ぎた土を新しい土に入れ替えて空気と水をよく浸透させるために行うものです。根の周りの土を落とします。根が十分出ているのなら必要以上に中心部の根をほぐしてしまうことはありません。 |
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7 長い根を切ります。 植え替えの目的のもう一つ大事なことは、根の先を切って新しい根を根元の方から出させるために行うものでもあります。つまり枝を剪定して新しい枝を出させるのと同じことですね。 |
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8 転倒防止(引き抜き)の針金を用意します。 竹の小枝(何でもよい)に針金をくくり付けます。 |
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9 針金を鉢底網に通し、鉢に入れます。 竹の棒が鉢底の穴の下に引っ掛かっています。針金は鉢の上に出しておきます。 このカリンはもう発芽から数年経つので今年から化粧鉢に入れてみることにしました。 |
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10 大きめの粒の土を入れます。 この鉢は深いので大粒の土を入れますが、極めて浅い鉢の時には直接小粒の土を入れます。 |
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11 少し土を入れて肥料を混ぜます。 肥料はマグアンプKというものを使っていますが、なんでもよいです。まだ針金は上に出ていますね。(見難いですが) |
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12 盆栽を入れます。 この時が一番重要です。つまりどんな向きに入れると格好よく見えるのかを良く吟味します。 そしてぐりぐりと下の土に木を押し付けて隙間がないようにします。そうしてから、針金を木の根の塊(根鉢といいます)の上でしっかりととめます。 |
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13 土を入れます。 この時に良く土をすき入れます。棒を使って丁寧に根の隙間に入れていくわけです。 左の黄色いものは、自作の土入れです。プラスティックの容器を斜めに切っただけのもの。 |
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14 土を入れ終わりました。 きれいにならします。 |
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15 化粧します。 白い化粧砂を入れたりコケを張ったりします。私はコケ専門です。 |
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16 最後に鉢底から茶色い水が出なくなるまで(微塵が流れてしまうまで)十分に水をやります。 | ||
一年半後 ↓ | ||
カリン盆栽の紹介は こちら | ||
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