実践編 エスパリエ
一級建築士・インテリアデザイナー・ガーデンデザイナーの庭づくり講座/ガーデニングデザインメッセージ集


実践編 エスパリエ


 この間、会社設立のバタバタでご無沙汰してしまった。一応、創った会社を説明しておこう。株式会社清水計画室。造園設計、建築計画とプロデュース、都市計画など。あまり流行っている業界ではないが、こつこつ、自分の思いを実現し、人様に喜んでもらえるようなことをしていくための拠り所。よろしく。

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さて、私の知人が庭を作るというので相談にのった。
建物が道路に近接していて、薄っぺらな(奥行き60センチほどの)スペースをどうするのかというのが課題。その道に面して座敷の窓があるし、ちょうど前に電信柱が立っているという条件。しかもその道がいわゆる前面道路で、玄関もある。

 極小の庭。僕がいつも推奨している小さな部分へのこだわり。

 上へ上へと伸びていき、花が咲き落葉も美しいシャラを植えることを提案した。こういうところこそ、住み人の感性が問われるところだし、庭づくりの楽しみを実現するところだと、こんこんと言い含めながら。えてしてテキトーな業者に任せると、コニファーをポツポツ植えて、サツキを植え込んでしまい、ということになりがち。
(このメルマガを読んでくれている人にはそういう人はいないだろうけど)
 今どき、そんな業者がいるんかいな。なんともいえないなあ。でも、まだまだそんなことで金を取っている業者はたくさんいる証拠に、たくさんあるよね、そういうお宅。

 エスパリエという手もある。薄っぺらく仕立てていく手法。ヨーロッパの住宅で、塀沿いなんかにリンゴの木を貼り付けるように仕立てたものを、見たことがあるでしょう。そういや先日、近所のケーキ屋さんに行ったときに、駐車場と店との隙間の植栽に、エスパリエ仕立ての木があるのを見た。(何の木か、わからな
かったけど)ああいうのを見ると、店のオーナー?店長?の心意気というか、やさしさというか、教養の高さというか、まで感じてしまうよね。

 できるだけ木を植えて欲しい。街に緑を。花より木。木の足元に花。花壇じゃなく庭を。

 木を管理すること。
狭い住宅の庭に木を植えるとなると、大きくなりすぎたときに云々、ということを言う人がいるけど、それはほったらかしにしたときに問題にすること。年に一度剪定し、枝を好ましい方向に誘引し、その場にふさわしい形に作っていくこと。それが木を植えた庭づくりの基本じゃないかな。基本だよ。コニファーだってそう。あんなもの、ほったらかしにしておけば、とんでもない形になって、それこそみすぼらしいことになる。庭づくりをする限りは基本的なことはする。そうして楽しむ。そうあって欲しい。

単身赴任になって木の剪定なんかできないよ、年寄りになって重い枝切りバサミなんか持てないよ、というなら、業者に頼みなさい。あるいは切ってしまいなさい。でも、起こるか起こらないかわからない将来の心配ではなく「今」そういうメンテナンスができるのなら、庭に木を植えなさい。

一応、扱いやすい木とそうでないものがあるので、なんでもOKということではないけどね。


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