自分流に愉しむ「気まま」な庭づくり
気ままな庭  (doroashi garden)
気ままな庭のwark 土づくり
工事中のぬかるみ
 気ままな庭の最初の頃の土はひどい状態でした。引っ越してきた頃は、庭の水がはけず、常にぬかるんでいました。

 庭づくりを始めるにあたって、この土をどうするかというのが最初の課題でした。庭全域の土を造園屋さんに大幅に入れ替えてもらうこともできましたが、やめました。作るつもりのテラスや池、盆栽棚や洗濯物干し場の場所が決まらないし、たぶん変るし、ということで全域というのは無駄が多すぎたわけです。だからといって表面だけ換えてもなんの意味もありません。それに花壇にする場所は、それほど広くはしないつもりでした。
工事中の庭のぬかるみ


排水について

 さてそれでどうしたのかということです。とにかく排水を良くすることが、なんとしても必要で、造園屋さんに有孔管の暗渠を庭に三本入れてもらいました。暗渠とは、地面に埋めてしまう配水管で、穴がたくさん空いており、土の中の水を集めて排水します。気ままな庭の暗渠はプラスチックのメッシュを筒にしたようなものです。これを既存の雨水桝につなぐのです。どんなに「高価な土」を入れて手を加えても、排水が悪いと「植物を植えていい土」にはなりません。

                    子供の頃の愛犬 このページの犬は我が家の愛犬「あかね」です

 次にしたことは(ここからがドロアシ自らworkしたことです)土の中に「砂杭」を作ることです。園芸で砂杭という言葉が使われるのかどうか知りませんが、要は土の中に縦の穴を掘って、砂を詰めたものです。これで、表面近くの水を土中深くに逃がそうというわけです。まず、シャベルで深さ60〜70cmくらいの細長い穴を掘りました。そこに水を満タンに入れて排水具合を確認します。1時間くらいで引いていくのなら良しです。引かないのならもっと深く掘る必要がありましたが、幸いにそれくらいでオーケーでした。その中に砂利を半分くらい入れて、その上に砂を入れます。それで完成です。これだけのことですが、腰をいわす作業でした。掘った穴は、わずかばかりの花壇とロックガーデンのスペース(8uくらいでしょうか)に8本、つまり1uにつき一本です。入れた砂利は庭の砂利で、これは後で説明します。砂は近くの木津川の河原を何度も往復して取ってきました。
 以上が水はけを良くするための仕事です。これをしないと、土壌改良はできません。

                    愛犬

土壌改良について

 さて、いよいよ草花を植えるための土づくりです。といっても、小さな庭で自分でちょこちょこすることですから、先の砂杭を掘った土を仮置く場所がいります。一斉にはできないわけです。ということで実際の作業手順は、1uの範囲で表土を30〜40cmくらい耕し、同時に砂杭も掘ります。そして仮置きした土から、砂利や粘土をより分けます。「気ままな庭」は、不幸なことに砂利と粘土はザックザクです。このより分け作業が大変で、木枯らしが吹く中、地面に座りこんで、かじかむ指で湿った冷たい土をかき分けて、砂利と粘土を洗面器に入れていきます。砂利は砂杭の中に放り込みます。粘土は近くの空き地に捨てにいきます。そして土に木津川から取ってきた砂とバーク堆肥をたっぷり混ぜます。ちょうど冬の作業でしたので、生垣のマサキの落ち葉が大量にありました。これも土の下の方に放り込みました。最後に石灰をまいて敷きならします。二人でかかって、丸一日で1uするのがやっとでした。

 しかし、こうしたおかげで、もう水溜りができたり、もちろんぬかるんだりすることはなくなりました。まだまだ固い土で、決して最高の土というわけではありませんが、まあまあかな、というところです。
 我が家では、時々思いついたように、ボカシで生ごみを処理しています。密閉容器に生ごみを入れて、ボカシを少々振りかけるという、あれです。この処理した生ごみを土に入れると、そこだけ黒くてフカフカして肥えた土になります。最近は作っていませんが、また再開しようかと思っています。

                    愛犬おやつをほうばる

 土壌改良の方法は色々あるし、いい商品(土や改良材の)が販売されていますので、それを利用するというのも手です。でも、そういったことをする前に、庭の状態を見て、水はけが悪いのか、カチカチなのか、石ころだらけなのか、粘土質なのか、肥料分はあるのか等をまず知る必要があります。なにも大層なことではなくて、目視と触ってみての感じでいいです。そして、どうしたらいいのかを考えます。上に紹介したのはドロアシ家での話で、当然それぞれの庭での改良方法は変ります。注意したいのは、最初からマサ土などで客土をしてある場合です。マサ土は水はけがいい砂っぽい土で、ごく一般的に使われますが肥料分はありません。建物が竣工した時に、庭の見栄えを良くするために敷いてあることがありますが、これは見栄えを良くするためだけですから、厚さはせいぜい10〜20cmくらいです。表面がきれいだからといって、ここの土はいいと勘違いしないようにしましょう。

2000年10月22日 掲載


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