自分流に愉しむ「気まま」な庭づくり
気ままな庭  (doroashi garden)
気ままな庭の景  ロックガーデンの変遷、春の花壇  ■コメント 宿根草
大峯山の山道
 ロックガーデンとは言ってはいるものの、石有り野草園と言った方が正確にイメージが伝わるような気がしますが、まあロックガーデンと呼ぶことにします。

もともとのイメージ
 もともと、庭全体のイメージとして、雑木林のようなのがいいと思っていました。近くの裏山や大峯山や、金剛山や、生駒山などにちょくちょく行くものですから、そこで見た感じのいい林が基になっています。

 それはどんな所かと言うと、山の斜面に大きな雑木、例えばイヌシデやコナラやヒメシャラの樹高20mくらいの林があり、その下にはごろごろとした岩が転げ落ちて重なり、苔むしています。
 中には最近転げ落ちてきたのか、割れた面が新しく、角の鋭利な岩もあります。岩の間には何年間もの落ち葉が積もりに積もり、僅かに見える土からさまざまな野草が生えています。あるところでは大きなシダが群生しています。倒木もあったりして、朽ち果てつつあります。夏の間は木々が茂り明るい日陰を作り、冬には木の葉も落ち、野草もほとんど姿を消してコケやアセビなどの常緑樹がわずかに緑を保っています。でも少し先には杉やヒノキの、昼なお暗い植林があったりします。そういうところにも、ぽこっと日の良くあたるところ、木々の梢が空いているところがあります。そこだけ植生が明らかに違うのです。そんなところに生えているものの名前は、恥ずかしながら数えるほどしか知りません。しかし、いいなっと思うのはそんなところです。

 しかし、残念なことにこの狭い庭では、十分に遊べるテラスと、盆栽棚と、鯉のための池を作ると、そんな林という雰囲気は作れません。それに犬を飼うことになって、ますます植物を植える範囲は狭くなってしまいました。
ロックガーデンが無い時
気ままな庭の「ロック」
   ロックガーデンを作る前
 そこで、気ままな庭の「ロックガーデン」では、元イメージには程遠いけれども、とりあえず石をごろごろとさせることから始めようと思いました。それも、造園屋さんで売っている角の取れた軽い石ではなく、山から転げ落ちてきたばかりの石です。さっそく、大峯山へGOです。別に山に登って取ってくるのではなく、道路際の切り通しなどで斜面から落ちてきた石を拾うのです。ある所にはいくらでも有ります。3回は行きました。


 毎回、石を車の後部荷物入れに入れて、重さで前輪が浮き上がるんじゃないかとひやひやものでした。たくさん取ってきたつもりでした。でもイメージには全然足りません。たくさん有るようでも、並べてみるとスカスカなのでした。それにロックと言うより石ころみたいな小さなものばかり…。しかし、春の植えこみの時期が迫っています。ええぃ、とりあえずはこれで出発です。石はまた拾ってきて付け足していけばいい、どうせ植えるものも適当なんだから、という気分でした。それで、とりあえず手元に有るものを植え終わったのが下の写真です。
植えこみ直後のロックガーデン
造り始めのロックガーデン
   とりあえずの様子
(99年5月撮影)
 写真を見て頂ければ解説は必要ないとも思いますが、約100個ほどの石を、足の踏み場にするところ以外はできるだけ立てて置きました。奥は土を盛って、少しレベル差をつけています。写真奥の特製フェンス側が南西方向なので、朝方だけは日が当たります。昼前に奥から順に日陰になってきます。日向が好きなものはできるだけ手前に植えてました。(それほど厳密ではないですが) ツツジも、このロックガーデンに合わせて移動しました。
 まだ植物の量が少なくて寂しい状態です。隙間だらけ。石も少ない。ただ、手前の隙間には砂利を敷いて見栄えを少々気にしています。フィルフェラオーレアラインゴールドブルースターなどのコニファー類も小さくて貧弱です。手前の方にはセダムヒペリカムカリシナムあさぎり草などを植えています。
 植えこんだものは、すべてが宿根草かほったらかしの球根です。(たまたま他に植えるところがなかったので、ペチュニアも二つ入っていますが) 少し自慢をすると、真中の平たい石は、我がロックガーデン最大の石で長さ50pありますが、これがドロアシ夫婦二人でなんとか持ち上げることのできる限界だったのです。
(2000.11.10)
夏のロックガーデン
アメリカンブルー マーガレット リシマキア アジュガ 口紅シラン サントリナ スカイロケット ゴールドクレスト フェスツカ ブルースター フィルフェラオーレア アサギリソウ ヒペリカムカリシナム シロタエギク 夏のロックガーデン…植えこみ開始から1年半
  
(撮影日2000.8.)
 春から初夏にかけてはクロッカス、口紅シランヒペリカムアジュガやヘメロカリス、リシマキア、スズラン、ギボウシ、エビネラン、テッポウユリ、マーガレット、セダム、等の花が咲いていましたが、8月ともなるとグリーンのみ。今は点々と青いアメリカンブルーの花が咲いています。基本的に黄色、白、青い花を選んでいます。
 葉の色はいわゆる緑っぽいものの中に、青っぽいもの、白っぽいもの、黄色っぽいものを積極的に入れています。宿根草中心なので、鮮やか過ぎる花はありません。どちらかといえば小さく、さりげなく咲いているものが多いですね。このロックガーデンの場所は昼になる前に日陰になっていくので、できるだけ明るい葉色のものを入れました。主なものを紹介すると中央の白いのはアサギリソウ、その陰にサントリナ、その上の白いのはシロタエギク、手前のウニのような草はフェスツカ。その左のコニファはブルースター(緑字は写真をポイントして止めてください)
春のロックガーデン三年経過
春のロックガーデン…植えこみ開始から3年
  
(撮影日2002.4.)
 コニファー類がぐんと大きくなりました。クチベニシランやセダムやアジュガの株も増えています。反面、ところどころに植えておいたギボウシや成長の遅いハイビャクシンは埋もれてしまいました。来春植え替えるつもりでいます。また、今の季節には全く目立たない彼岸花(左のフィルフェラオーレアの足元に数株あります)は、今年秋の花を見てから、移植するかどうか考えます。
 ちなみに手前の草は睡蓮鉢に植え込んだ黄色の花菖蒲です。
(2002.6.23)
秋のロックガーデン
秋のロックガーデン…植えこみ開始から3年半
春の花壇

春の花壇
  (撮影日2000.4)
気ままな庭(拙宅の庭)は日当たりがあまり良くありません。春は、ほとんどの場所は昼前までしか日が当たりません。(奥に見えている盆栽棚のところが特等の位置です) ということで日の光を要する一年草の植える場所(いわゆる花壇ですね)は限られています。リビングの前の半坪ほどがその場所です。(写真左側の派手なところ)

 ビオラは三袋の種を蒔いたので、苗が余りかえりました。できた苗は、なかなか捨てることはできませんよね。家の前に並べてだれかに貰ってもらうしかありませんが、なかなかそんなこと……。結局、家中の鉢を総動員して、玄関周りなどに並べ立てることになりました。なんだかビオラ屋敷のようで、ちょっと恥ずかしい。

 黄色はビオラ、白はマーガレット、赤はチューリップ。下草は竜のひげ。奥の白と青もビオラ。盆栽棚の向うは斑入りマサキの生垣。
(2000.8.15)



■コメント 宿根草
 気ままな庭(拙宅の庭)は、ほとんどが宿根草で構成されています。手間はかけたくない、季節感を楽しみ、じっくり成長を楽しみたい、野性的な雰囲気がいいというような理由です。いわゆる宿根草だけではなく、多年草でも球根でも、樹木でも、要は植えておけば毎年ちょっとずつ成長し、季節になれば花を咲かせたりしてくれるものがいいということです。冬になって葉っぱが枯れて、いつのまにか消滅しても、次の春になるとちゃんと芽を出してくれる。それを楽しみにして待つというのが自然で、朗らかな感じで気分がいい。また、専門的には違うかもしれませんが、宿根草には日陰に強いものが比較的多いような気がします。拙宅の庭にはもってこいです。
 さて、ロックガーデンの写真を見てお分かりの様に、なんだかぐちゃぐちゃとした感じです。この一年かけて、いろいろと思いつきで少しづつ植え足してきた結果です。幅3.5m、奥行き1.5mの中に約45種類くらい植えています。

 人並み程度にしか、また図鑑で調べた程度にしかこれらの草花のことを知らない者としては、できあがったような景を、最初から作ろうとするわけにはいきません。その植物と、土の性質や排水、日照、他の植物との相性?というようなことを、たいして知らないわけです。色々なものをちょっとずつ植えて、試してみるという気分。いわば生存競争をさせて、だめなものは消え去るのみと割りきっています。
 2、3年もすれば植物同士の生存競争の勝負はついているでしょう。そのとき、立派な群生ができているのはどれでしょうか。楽しみにしています。

(2000.8.26)


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