message テーマ4 自分流に日々を楽しむ 楽五 オリジナルデザイン | ||||||||||||||||||||||||
一級建築士・インテリアデザイナー・ガーデンデザイナーの庭づくり講座/ガーデニングデザインメッセージ集 | ||||||||||||||||||||||||
あなたの庭には、オリジナルデザインのものがどれくらいありますか。買ってきたものばかりでも、そのアッセンブルはオリジナルですが、もっと自画自賛できる庭にするには、ぜひオリジナルデザインのものをつくりましょう。工夫して自作するもよし、難しい工程を専門業者に頼むもよし。家族総出で制作を楽しめば、庭への愛情もぐんと増すでしょう。いい思い出にもなります。お店で欲しいなと思うものを見つけたら、それを参考にしてイメージをふくらませてオリジナルでつくることをぜひ考えてみましょう。 表札 例えば、既製品の門柱に既製品の表札では味気ないと思う人は多いですね。トールペイントが流行っているのがその証拠。プラスアルファではなくメインの表札を自分でつくりましょう。とはいっても自分で石を彫るのではありません。例えば阿蘇山で拾ってきたお気に入りの石をもっていたとします。その石にご自分で書いた字を彫ってもらえばいいわけです。表札の形やサイズも決まりはありません。ちなみに、我が家の表札は高さ一・五メートル幅二〇センチの鏡面のステンレス板に、習字の先生に書いてもらった字を焼き付けています。字の上手なお知り合いに書いてもらうのもいいですね。 植木鉢にしても、陶芸をされている方はそんなものは芸の対象ではないとおっしゃるでしょうが、あえてお勧めします。陶芸用の土は高いものですから、ずいぶん高価な鉢になりますが、何物にも代えがたい鉢になります。安売りで買ってきた鉢と同列に並べる気にはなりません。その鉢に咲く花も、とても大切にすることになります。 木工なら安価にいろいろなものをつくることができます。パーゴラ、フェンス、ラティス、ベンチ、テーブル、椅子、鉢置き台、室外機隠し、ガスメーター隠し、門と扉、アーチなどなど。 敷石 また、購入してきたレンガを自分で敷くだけでなく、一歩進めて、敷石そのものを工夫すれば完全にオリジナルです。硬くて腐らず磨耗しにくいもので、すぐに剥がれてしまわない程度の厚みさえあれば何でもいいわけです。枚数も敷き詰めるほどなくてもいいのです。レンガ敷きの数枚分に入れるくらいのものなら、きっと身のまわりにありますよ。きれいな色のビンの底を上にして埋めるとか、思い出の海岸で拾ってきた白い石をはめ込むとか。もっと小さいものなら、モルタルの中に埋め込むという手もあります。ビー球はよく使われます。使わなくなった子どものおもちゃもいいかもしれません。割れた植木鉢の破片を縦にして模様を描くようにしてはめ込むというのはどうでしょう。 ビー球入りのモルタル平板は、ご自分で簡単につくれますから挑戦してみてください。適当なサイズの木(あるいは丈夫な厚紙やプラスチックでも)の箱で、外からばらしてしまえるものを用意します。底にアイテムを入れて、モルタルを流し込み、完全に固まらないうちに箱を外します。アイテムの上に付いたモルタルをふきとり、縁を押さえたりして見栄えを整えます。紙の箱はモルタルを入れるとその重みで横に張り出してしまいますから、横からコンクリートブロックなどで押さえておきます。アイテムを上からはめ込むのではなくて箱の底に入れる(底を仕上面にする)のは、その方が表面を平滑できれいに仕上げることができるからです。箱ではなく、ペットボトルの底や、筒状のポテトチップスの容器の底を使うと、かわいい小さな丸型モルタル敷石ができます。一度に大量につくりたいなら、形はちょっと変形しますが、花苗を入れている黒いビニールのポットも使えます。カラーモルタルを使えば、明るい色の敷石がつくれます。 このメッセージは この本に掲載されています。
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