message  テーマ3 深く突きつめて考える    考十二  水はけ
一級建築士・インテリアデザイナー・ガーデンデザイナーの庭づくり講座/ガーデニングデザインメッセージ集


 庭に水溜りができたり、ぬかるむということはありませんか。家を新築して、さあこれから庭づくりというときには、まずはこの対策です。

 宅地購入時には、表面は化粧として真砂土が敷かれていたりしますが、10〜20センチ下は粘土質ということはままあることです。草木にとって水はけはとても重要です。



雨水を浸透させる工夫

 とりあえず思いつくのは、砂利を入れて目立たなくすることですが、これはなんら抜本的な対策になっていません。表面的に水溜りやぬかるみが見えないだけで、土の中には過剰な水分が滞留しているわけです。それではということで、表面排水を良くして土中への雨水の浸透を少なくするために、側溝をまわすことも考えられます。

 しかし、小さな個人住宅の庭では、軒先にまわす以外、物々しくて現実的ではありません。土中に水分を充分浸透させたうえで、すみやかに土中の余分な水分を排除することが理想です。


 このための排水管を暗渠と言います。さまざまな資材がありますが、いずれも管でありながらたくさんの穴があいており、その穴から土中の水分を集めて排水するものです。管といっても、いわゆる穴あき土管から、プラスチックの網状の管、管ではなくてヘチマ繊維状の棒などがあります。

 これらを土中に埋め、先端を雨水排水桝に接続します。排水勾配もとります。敷設するときに周囲を砂利などで包むようにすると管の中に土が詰まることを防げます。これらは通常の店では手に入りませんから、業者に依頼する方が手っとり早いでしょう。

 ただし、庭のレイアウトの計画ができてからです。やり直しは草木をいったん移動する必要がありますから面倒です。



砂利桝

 もうひとつ、土中の水分をすみやかに土中に浸透させる方法をご紹介します。「砂利式雨水浸透桝」です。

 造語ですから、ほかで言っても通じませんよ。つくり方は簡単で、水が溜まる部分に深い穴を掘るだけです。例えば直径三〇センチ、深さ七〇センチの穴を掘ります。これならシャベルさえあればできますよね。掘れたらたっぷり水を入れてみて、数時間程度で浸透していけば成功です。だめならもっと深く。穴には大きめの砕石を詰めます。その上には荒い砂を入れ、上部30センチほどは普通の土を入れてしまいます。もちろん砕石の代わりに造園資材のパーライトや化粧用の砂利でも構いません。要は水がサッと通るものならいいのです。


 我が家の庭は、最初はひどい水溜りでした。そこで、植栽スペースに三本の暗渠と数本の砂利桝を施工しました。暗渠はプラスチックの網状の管を業者に施工してもらい、砂利桝は自作です。これで、水溜りはピタリとなくなりました。



このメッセージは
この本に掲載されています。

書名 自分流に愉しむ「気まま」な庭づくり
著者 清水光次
定価 本体価格 1500円  A5版192ページ
初版 2002.8.1 現在第2版販売中
目次 目次は下記を参照してください(立ち読みはこちらから)
発行 株式会社 メタ・ブレーン
http://www.web-japan.to
紹介 メタ・ブレーンでの紹介ページ
http://www.web-japan.to/book/review_niwa.htm
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