message テーマ5 木と草花を楽しむ 草十 手抜き除草なんてない | ||||||||||||||||||||||||
一級建築士・インテリアデザイナー・ガーデンデザイナーの庭づくり講座/ガーデニングデザインメッセージ集 | ||||||||||||||||||||||||
青々とした公園の芝生でピクニック。子どもは芝生の上で転げまわって。ほのぼのした光景ですが、あまりにきれいな芝生は要注意です。除草剤が散布してあるかもしれません。除草剤が撒かれた上を赤ちゃんがハイハイしていて大丈夫? 数年前に某河川敷公園を散歩していた犬がたて続けに死んだことが新聞に載っていました。除草剤が撒いてあるのはなにもゴルフ場だけではありません。どれほどの毒性があるのか、どれくらいの期間で毒性が消えるのかなどといったことは商品によって違うでしょうが、公園利用者はそういった情報を知り得ません。毒性の低いものが使われていると思いたいものですが、信じていいでしょうか? 注意するに越したことはありませんよね。 草引きのポイント 庭の草引きが大変で、という話はよく聞きます。個人の庭で除草剤を撒く人はいないと思いますが(しかし売られている!)、夏の暑いときに帽子をかぶって黙々と草を抜くというのは気が滅入りますね。草引きのポイントは、雨上がり(根ごと抜きやすい)、種をつける前に(将来に禍根を残さない)、道具を使って簡単に(市販されている土に突き刺すフォークのようなもの)の三点でしょうか。いつも苦労している人からすると言わずもがなのことです。でも、わかっているけどできないこと、それは茂らせてしまわない、つまり貯めないことです。日常的に庭に出ていて、目についたものをそのつど抜くという方法で維持している人は苦になりません。 種を落とさない 雑草も種から発芽するものがほとんどです。種をつける前に抜き、土の上に種を落とさないようにすれば、効果は大きいのです。つまり、近所に雑草が生い茂っていて大量に種を飛ばしてくる空き地さえなければ、雑草も手に負えないほど急速かつ大量に生えてくるものではありません。逆に、いったん草ぼうぼうになると、庭土の中に雑草の種や根が大量に入ってしまうので、抜いても抜いても毎年出てくることになってしまいます。そうなれば、いったんダーッと草を刈って、開墾グワやシャベルなどで掘り返して根を排除し、生えてくるものをすぐに抜いて、根気よく退治するしかありません。火炎放射器で焼き払うというものも宣伝されていますが、妙齢の奥さまがあれを担いで、ゴーッと火柱を振りまわしている鬼気迫る姿は、ちょっとゾッとしますね。そんなことになる前に、毎日の積み重ねです。 マルチング 雑草抜きの手間をできるだけ回避したいという方には、マルチングという方法もあります。バークチップが代表的なものです。要は、何かをある程度以上の厚みで敷き詰めれば、直接、土の表面に雑草の種が落ちないというわけです。ディスプレイ的なものを敷き詰めることに違和感があるのでしたら、砂利でもいいのです。厚く敷けば同じ効果があります。 このメッセージは この本に掲載されています。
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