message テーマ4 自分流に日々を楽しむ 楽九 砂利敷き | ||||||||||||||||||||||||
一級建築士・インテリアデザイナー・ガーデンデザイナーの庭づくり講座/ガーデニングデザインメッセージ集 | ||||||||||||||||||||||||
庭の景において、園路の仕上げは植栽と同じくらいに重要です。今はアンティークレンガが大ブレイクですが、安価で見栄えのいい砂利敷きを考えてみましょう。 砂利を選ぶ 日本庭園では、苔庭に白い砂利を流れるように敷いて水の流れを表現します。京都の銀閣寺などのように、水紋をつけてあるのもよく目にします。白い砂に緑が映えて、すがすがしく明るく清潔感があり、秋には赤く染まった葉がその上に落ちて色のコントラストが美しいものです。 砂利敷きによく使われるのは、伊勢砂利という名で売られている、さまざまな茶色っぽい色の丸みのある小石が混ざった砂利です。安価ですし、どんなところにでも合うので安心して使えます。砂利の種類はお好みですが、できるだけ白っぽいものがいいでしょう。緑色や赤い砂利は、色が勝ちすぎて暑苦しくさわやかさがありません。とくに赤い大粒の、ちょっと日本の山野では見たことのない砂利は、わざとらしいし、すぐ飽きがくると思います。ほとんど植物を植えずにエキゾチックにつくるのなら彩度のある(色味の強い)砂利も使えるでしょうが、緑が最もきれいに見えるのはやはり白っぽい砂利です。 白い砂利は和風と思われるかもしれませんが、まったく違います。フランス庭園の園路も白っぽい砂利敷きが多いですし、イングリッシュガーデンの園路にも白っぽい砂利が似合います。もちろん白といっても純白ではなく微妙に色味はついています。ごく薄い錆色系のものがよいでしょう。間違っても黒いつぶつぶのある、いわばごま塩みたいなものは使わないようにしましょう。お墓に敷いたような感じになります。 砂利敷きの利点と施工法 砂利敷きの利点は、施工が簡単で必要量を買ってきて撒くだけ、安価なので模様替えが簡単で補充も容易、歩けば音がするので防犯効果がある、水溜りになりにくい、雑草の発芽抑止効果がある、ということです。 砂利を敷く前に、土の地面をよく突き固めておきます。ジャリジャリという音がする程度の厚み(最低でも三センチ以上)で敷きます。砂利がエリアの端部からこぼれていかないように、仕切りをつくるといいでしょう。仕切りは、杉板を地面に埋め込むという少々手間なことをしなくても、例えばタマリュウを密度高く列植することでも充分です。 石敷きやレンガ敷きにするのは面倒、あるいは庭のプランを今は決定できないがとりあえず格好はつけておきたい、というときにも砂利敷きがお勧めです。もしまだあなたの庭が土のままの園路であれば、砂利を数袋買ってきて撒いてみてください。園路に仕上げをすると庭の完成度が格段に上がりますよ。 このメッセージは この本に掲載されています。
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