message テーマ2 想像力をふくらませる 創十 イメージ写真の見方 | ||||||||||||||||||||||||
一級建築士・インテリアデザイナー・ガーデンデザイナーの庭づくり講座/ガーデニングデザインメッセージ集 | ||||||||||||||||||||||||
巷にあふれるガーデニング雑誌に載っているイメージ写真の見方についてお話しします。それらを眺めて、イメージを固める(ふくらませる)、スタイルを選ぶ(自分の好みを確認する)、テクニックを学ぶ(真似をする)、ということになります。 雑誌に載っているくらいですから、その写真は今ブームになっているイメージです。私の勝手な印象では、イングリッシュガーデンあるいは花いっぱいの庭が四割、ナチュラルガーデン(雑木中心の庭)が三割、新和風や、田舎暮しやハーブ等菜園系の庭のイメージが三割といったところでしょうか。ブームなのだということをわかって、醒めた目で見ることが必要です。 イメージマップ その写真のどこが気に入ったのか。メモをとろうとすると、「言葉にする」ために、考えたことや感じたことを頭の中で整理することができます。そうして言葉にすると人に伝えることができます。例えば設計する人にイメージ写真を見せてあなたのお気に入りのイメージを伝えるときでも、ちゃんと言葉を添えて、この景のこういう点を見てほしいと伝えれば、誤解が生じることを防げます。 一枚の写真にはたくさんのものが写っています。その写真に映っているものを、誰もが同じように選びとって認識しているとは限りません。花に目がいく人もいるし、陽だまりが温かそうと感じる、つまり情景に目がいく人もいるし、アンティークな置物がおしゃれだと思う、つまりディスプレイにこだわりがある人もいるし、庭のレイアウトや建物との関係など、空間構成に目がいく人もいます。全体像を捉えようとする人も、部分しか目に入らない人もいます。物しか見ない人もいるし、人との関係で空間を捉えようとする人もいます。 ぜひ写真をコラージュしてみましょう。イメージマップをつくるのです。何枚かの写真から大切に思う部分だけを切り抜いて、自分のひと言コメントをつけて一枚の台紙に貼っていきます。他人に説明するときだけでなく、自分の考えていることを凝縮するのにも役立ちます。ばらばらのイメージ(それぞれがマッチしないことも多い)がひとつのものに収斂していきます。面倒な作業と思わずに、家族みんなで遊び感覚で挑戦してみましょう。 リアルな情報にする 本や雑誌を見るときには、絵(写真)だけを漫然と眺めて満足していてはもったいないですね。こんな「雰囲気」が好きと思うだけでなく、どうすればその雰囲気を創作できるのかという「情報」を貪欲に読みとりたいものです。具体的に材料は何と何で、どのように組み合わせて、色合いは、周囲との関係は、サイズは、留意点は、などなどを言葉として記録するのです。そうすれば実践するとき、つまり造園会社の設計者に思いを伝えるとき、園芸店で買ってくるとき、通信販売で注文するときに、悩んだり衝動買いしたりすることが少なくなると思います。 眺めるだけでなく「見て、考えて、真似て、自分のものにする」ということです。パラパラとページをめくっていくだけでなく、せっかくの情報をきちんと「使える情報」にしましょうよ。 このメッセージは この本に掲載されています。
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