住宅街を歩いていて、街並みを壊している最大のものは、カーポートの屋根ではないかと思うことがよくあります。
あの既製品のアルミフレームの屋根が、せっかくの建物やアプローチまわりの美観を台なしにしています。建物にも門まわりの外構デザインにもマッチしていません。大きな構造物で非常に存在感があるにもかかわらず、極めて画一的なデザインで単調かつあまりに無表情です。それに言い方は悪いですが、安っぽすぎます。とくに樹木がまだ小さいオープン外構の街並みだと、カーポートの屋根がずらっと並んで見えて、せっかくのきれいな街並みが台なしです。
上手に隠せてますか？
街並みに配慮して開発された住宅地では、あのアルミのカーポートの正面に、アーチなどを設置して隠している例があります。木製、鉄骨製、コンクリート製のものですが、どう思われますか。頭隠して尻隠さずという気がしませんか。横からは丸見えですからね。もちろん何も配慮しないよりはましですが。その費用があるのなら、どうしてオリジナルデザインで屋根をつくらないのでしょう。
オリジナルデザイン
木製フレームの既製品があります。しかし、値段が高い。大工さんに頼んでオリジナルでつくってみませんか。木製でカーポートの屋根をつくるとなると、強度上ごついデザインになりがちですが、塀代わりに立てた枕木やラティスと組み合わせると、なじみやすいですね。
庭の一部として、造園的素材で設計して特注します。造園的といっても、屋根を瓦や木で葺かないとだめだということではありません。機能としてポリカーボネイト板やアクリル板が必要であれば、それはそれでいいのです。柱や枠を丸太でつくるだけでも印象は違います。あるいはレンガが好きなら、屋根はアルミのフレームで、柱をコンクリート製のレンガ貼りにすると、こだわりがあって自慢のカーポートになります。そんなことを喜んでやってくれる業者さんを探さないといけませんけれどね。
建築デザインで
最もいい解決策は、建物のデザインと合わせることです。つまり、建物全体として、一体で設計し、建築工事でつくるわけです。さらに、建物の下屋に車を入れることができれば最も美しく、収まりが良くなります。
家を建てるとき、建物にお金をかけすぎて外構費用は「けちけち作戦」になりがちですが、ある程度の余裕は見込んでおきたいものです。とくにカーポートは外構ではなく建築の予算とするくらいに。とりあえずのつもりでも、いったんつくってしまうと取り壊すのはなかなか勇気と費用が必要ですから。
このメッセージは
この本に掲載されています。
 |
|
| 書名 | 自分流に愉しむ「気まま」な庭づくり |
| 著者 | 清水光次 |
| 定価 | 本体価格 １５００円 Ａ５版１９２ページ |
| 初版 | ２００２．８．１ 現在第２版販売中 |
| 目次 | 目次は下記を参照してください（立ち読みはこちらから） |
| 発行 | 株式会社 メタ・ブレーン http://www.web-japan.to |
| 紹介 | メタ･ブレーンでの紹介ページ http://www.web-japan.to/book/review_niwa.htm |
| 本屋で 購入 |
全国主要書店にて発売中！！ 趣味・実用のコーナーか専門書の建築・住宅・造園のコーナーにあると思います。 （本屋に無い場合は取り寄せるように書店に申し込んでください） |
| ネット で購入 |
出版社のサイトで購入する。 メタ・ブレーンの注文ページ ウェブショッピング購入する。 ａｍａｚｏｎ 楽天ブックス ｅ−ｈｏｎ その他のインターネット書店でも購入できます。 （気ままな庭づくり あるいは著者名で検索してください） |
 |
| ベッド・ソファ・ラグ・インテリア・布団通販ルーセントマート ルーセントマート総合案内 通販ベッドスタイル比較検索 イージーオーダーラグマット＆カーペット 腐らない内部ＦＲＰ塗装大型木製プランター |
自分流に愉しむ気ままな庭づくり ホーム
庭づくりメッセージ＆講座
気ままなミニ盆栽
気ままな庭（Ｍｙ Ｇａｒｄｅｎ）
ドロのこころだ（ブログ）
英国風景庭園ミステリー「水霊の巫女」
甘南備山逍遥
書籍紹介：自分流に愉しむ「気まま」な庭づくり
プロフィール
清水計画室