message 「庭の植物」編  … 草玉(苔玉)
一級建築士・インテリアデザイナー・ガーデンデザイナーの庭づくり講座/ガーデニングデザインメッセージ集


 草玉、苔玉。数ヶ月前、掲示板に購読者の松竹梅さんが書き込まれて話題になりました。

 先日、妻が京都東寺の弘法の出店で買いました。四種の山野草が植え込まれています。(ミニ盆栽のコーナーに掲載しました)


 山野草やミニ盆栽を、苔を張った玉に植え込んだもの。盆栽の世界では「根洗い」といって、鉢に植えたものではなく、根の土のまま(根鉢といいます)敷板に飾る手法があります。いわば、その根鉢を丸い球状にして丁寧に苔を張ったものですね。

 今年になって急激に流行っています。ミニ盆栽も流行っていますから、二つのブームは根っこは同じですね。つまり、ミニミニの自然をいつくしんで育てるという楽しみ。派手さじゃなくて、大人の雰囲気。「洋」への憧れじゃなくて「和」のココロ。そして、なんといっても、ちっちゃくてかわいい!! インテリア小物として園芸店以外のところにも売っています。


                 * *


 寄せ植え講習会なんてもうやっていないと思いますが、数年前にガーデニングブームが起こったときには、園芸店はもちろん公民館や趣味の会など、いたるところで盛んに開かれていました。テラコッタの鉢にコニファーを中心に植えて、花をまわりに寄せ植えするもの。

 あれと今度の草玉とはどう違うのでしょう。というより草玉はどう愉しむのでしょう。



 ひとつは作る景の違い。

 もっともっと身近な景ですね。日本の山野のミニミニの景。

 間違っても観葉植物なんかを植え込んだものではないでしょう。実際、金のなる木を植え込んだ草玉が売られているのを見かけましたが、それは違うだろ!と言いたくなります。いや、もしかするとそんな世界もあるのかもしれませんが、やはりブームの始まりは本物指向でいきたいですよね。悪乗りしてはいけません。でないと、せっかくのブームが薄っぺらなものになってしまいそうです。

 ふたつめは、室内で楽しめること。ミニ盆栽が流行っているのもこれですね。先日、京都の新風館にあるレストランバーに行きましたら、各テーブルにひとつふたつのミニ盆栽が飾られていました。我が家でもよく飾ります。特にお客様が来られた時には。草玉は、ガラスのお皿に入れて飾っています。

 三つ目は、想像力を働かせることです。これも盆栽と同じですが、小さな玉の中に大きな自然を見るわけです。いわば小宇宙ですね。見る意志、感じるココロ、知的センスが必要だということです。




 作り方はいろいろあるようです。

 栃の葉書房の10月号は草玉特集永久保存版です。「草玉の世界」 これに数名のプロの作家の草玉制作方法が紹介されています。土はピートモスやケト土を使ったり、苔は糸や針金で巻いたりピンで留めたり。





 さて、話は変りますが、いよいよとりまきのシーズン到来ですよ。なにかって? 木の種を採取する時期です。目をつけておいた木に種ができていますか。是非とって、ミニ盆栽なり、草玉なりに挑戦してみてください。もちろん庭に蒔いてもいいですけどね。

 そういや、うちのコナラの木にどんぐりがなりました。秋ですね。低山徘徊の季節です。




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