シダ | ||||||
一級建築士・インテリアデザイナー・ガーデンデザイナーの庭づくり講座/ガーデニングデザインメッセージ集 | ||||||
涼しくなってきましたね。虫の声が毎日大きくなっているし、庭の彼岸花もいっせいに花を咲かせています。 さて、 エキゾチックな山の雰囲気ということで、庭の池の近くにシダを植えている。いや、いた。草ソテツ。いわゆる「コゴミ」。細い密な葉がスカッスカッと伸びて、シンプルな形が涼しげで感じのいいやつ。ちなみにその周りに植えていたものを列挙すると、高木はコナラの株立ち、その足元にシダ、ユキヤナギ、斑入りヤブラン、ツワブキ、中木として斑入りマサキ、ヒイラギモクセイの生垣、その足元にヘデラ、シャガ。で、その間に濾過槽がある。 この休みは大変だった。このシダを抜いてしまおうと思い立った。五年前に一株だけ植えたものが、いまや辺り一面にはびこり、シャガも斑入りヤブランもツワブキも覆い隠していた。このまま放っておけばどこまで根を伸ばすのか、不安になってきて。野趣溢れるといっても限度があるわけで、池の周りの、ある種モダンで均整の取れた和風を作ろうとしていたところに、野放図に図体の大きなシダがはびこっては困るわけだ。 蚊の猛攻にさいなまれ、ヒイラギモクセイの生垣の下に頭を突っ込んで棘で傷だらけになり、土や落ち葉などをせっかく透明度を保っている池に落としまくり。で、結局は根絶することができない。根?がね、どこまでも行ってるんだな、既に。これから、出ては抜き、出ては抜きということだな。 庭に、これ以外にも二種類のシダを植えているが、こんなには増えない。そもそも繁殖力が全く違うのか、環境にあっていないのかわからないが、程々がいいよね。庭の景を維持するには、人の手でコントロールする必要があるが(それが楽しみだと言っているのだが)、強いものを植えるときには要注意ということを改めて考えさせられた。(以前、ミントを植えたときも同じ目にあったけど、全く懲りていないということ)もうちょっと早めに手当てすればいいんだけどね。 元からあった大株をとりあえず鉢に植えて、終了。これを鉢物として育てるか、鉢ごと庭に埋めてもともと構想していたように景を作るかは、これからゆっくり考えるとする。 まだ捨てるわけにはいかない。なにせまだこれを食していない。春の山菜として八百屋にも売っているわけで、庭のものをありがたく頂かないうちに退場させるわけにはいかない。コゴミはアクもなく、マヨネーズ和えなんかがうまそうだ。ちなみに、うちの庭に生えているユキノシタは天婦羅するときいつも食うけど、これもうまいよ。 ところで、食べるために植えているものではなく、観賞のために植えているもので、食べても旨いというお奨め、ありますか?? |
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